少 し 大 き な コ イ ル を 使 っ た 無 電 源ラ ジ オ

M o d e l       C R - 1 5 5 A F N


最終更新日 2024年 3月 8日

Eagle 810 AFN( American Force Network ) / 810kHzの専用ラジオ
※スイッチ切り換えで520kHz-1700kHzの他局も受信可能。


完成!!! 方鉛鉱検波器   米国製マグネチック・レシーバー(3040Ω)

主 な 特 徴    本体の部品代は1万円で収まると思いますが・・・
●遠距離受信を目的にしていない。
●810kHz AFN 固定 /
520kHz - 1700kHz 可変 中波放送帯を切り換え。
 ※メインは810kHzなので、切り換えスイッチは前面パネルではなくサブ・パネルに設置。
●コイルは入手が容易な0.75Φビニール線と0.45Φ / UEW線で製作。
●検波デバイスは、ゲルマニウム・ダイオード、鉱石、LED等を切り換え。
●検波電流を簡易的に測定できる。 100μAメーター / DMM切り換え
●アンテナは後面のBNCコネクターと前面のアンテナ/アース端子の両方に対応。
●アンテナ側コイルと検波コイルには12のタップを設けた。
   アンテナの大きさによる全体の感度の差に合わせることが可能。
 音量調整は、検波コイルのタップの切り換えで音量を増減できる。
●出力トランスは簡単構成でよく使う1:2( 12.5kΩ:50kΩ )で、両耳イヤホン、10kΩヘッドホンを使用。

回路図の提供はしていません。
必要な場合はこのページの画像と信号の流れの説明を参考にして、各自が回路図を書き上げてください。
基本回路を組み合わせただけなので、難しくはないはず。

信号の流れ
アンテナ →
アンテナ側コイル(12タップ) → 同調コイル(黄色) +260pF PVC → 検波側コイル(12タップ)
ゲルマニウム・ダイオード / 鉱石切り換え →
100μAメーター / 外部DMM切り換え → 1:2出力トランス(12.5kΩ:50kΩ) →
→ セラミック・イヤホン / レシーバー / 外部アンプなど


同 調 コ イ ル の 製 作 か ら


※紙管または塩ビ・パイプを探す!  ホームセンター、水道工事屋さんの廃材を分けてもらう等・・・
   線を巻くと変形する事があるので、
最低2mmある肉厚のパイプを使いましょう。
 紙管、ボイド管、塩ビ管で検索すると定尺から好みの長さにカット販売している会社が見つかります。



紙管のサイズ   右  直径:155mm   長さ:200mm   厚さ:2.5mm  約¥650
                        左
  直径:104mm   長さ:200mm   厚さ:2mm          約¥500
木板( 集成材 )  200 X 270 X 18mm




完 成 し た コ イ ル     
※今回は材料代を抑えるため、リッツ線では無く手持ちのビニール線を使用。
 リッツ線( 0.04 X 660本 )バージョンは今後の製作課題とした。


左 アンテナ側コイル:UEW線 0.45mm    5巻目から2巻毎にタップ  12箇所

中央 同調コイル:0.75Φビニール線     52回巻  線幅:約112mm
    約380μH
           ※0.75Φ以外に0.3Φや0.5ΦでもOKです。 25m巻いて、同調コンデンサ( バリコン )で調整。
                                 
右 検波側コイル:UEW線 0.45mm   5巻目から2巻毎にタップ  12箇所

何巻目のタップなのか間違えないよう、色分けして半田付け。
コイルは巻いた後に木工用ボンドかエポキシ系接着剤で数箇所塗っておくとズレません。


検波部と出力トランス   ラグ板で製作するのが一番楽です。


◎ダイオードはロシア製 D311   3本並列接続して様子を見る事に。1本よりも順方向電圧が低下する。
◎出力トランスはMT-30( サンスイ ST-30相当品 巻線比 1:2 12.5kΩ : 50kΩ )
   中点タップからGND間に1000pFを接続。
セラミック・イヤホン、10kΩヘッドホンやアンプの併用を想定しています。
810kHz / AFNは固定コンデンサとトリマで同調。
    100pF+10pFトリマ・コンデンサを並列接続。 ※実際に受信してコンデンサを調整


右側が出力トランス MT-30


検波電流を測るメーター   60 X 70mm   内部抵抗:2.3kΩ

100μAが必要なので分流器でレンジを2倍にした。
安い時期に購入した
手持ちの国産メーターを使用。  今なら4千円以上は掛かりそうです。
中国製にすれば安価で入手出来ます。


裏面に分流回路を取り付けて100μAとしている。
100μAを超える場合は、DMMに切り換えできるスイッチを配置している。



100μAのフル・スケール調整は、HIOKI  SS7012 DCシグナル・ソースで簡単に出来ます。
60μAに設定して、メーターが30μAになっているのを確認。




前面パネル    5mm厚 アクリル板   ¥1,590
製作コストが一番高いのが前面パネル。
厚さが5mmだとメーター(52Φ)の穴開けは手作業では時間も掛かるし綺麗に仕上げるのは難しい。
角を丸くするのとメーターの穴開け加工を依頼した。
部品配置は左右対称になるようにして、両側に取っ手を配置した。



コイル両端のカバー  アクリル板 2枚 ¥1,862
155Φ 3mm厚 中心に5Φの穴開け加工


組み立て開始




200 X 270mm 厚さ18mmの集成材に取り付けた。 紙管の厚さは2.5mmなので、若干薄い。
20mm径のワッシャを両側に挟む形で固定。






両側を3mm厚のアクリル板で塞いでネジで固定。
外部アンテナ、アンテナ側コイル、検波側コイルの線材は最短距離になるように穴開け。
右端の突起部分はセラミック・イヤホンを掛ける為の物。










Eagle 810専用の為、前面パネルにはバンド切換スイッチを配置していない。
裏側のサブ・パネルにEagle 810 / 520 - 1700kHz切換スイッチがある。





部品を取り付けた様子



パネルの配線を終了  後はコイルとの配線だけ。
※左側の赤、黒端子はDMM用で普段はジャンパ線を接続。



反対側の配線の様子







国産セラミック・イヤホンと10kΩヘッドホン
イヤホンは直列接続して両方の耳で聴く事が出来る。 周りの騒音が聞こえないから1つあると便利。
ヘッドホンは藤木電器( ELEGA )DR-631などが使える。
10kΩヘッドホンはオークション・サイトで時々見かける。
2kΩ程度のマグネチック・レシーバーも見かけるが、ヘッドバンドが堅く長時間使えない。

鉱石検波器 方鉛鉱/GALENA 在庫最後の1台だった。


底板は100Φ 


鉱石とピン接触部分


この検波器( 方鉛鉱 )も2個手配中   ※2024年3月初旬に届く予定



2個届き、計3個になりました。


完 成 し た 全 体 の 画 像


マグネチック・レシーバーは新品・デッドストック品 変色や錆は無い。


セラミック・イヤホンを掛ける様にしている。


同じ物を探しているけれど、まだ見つからず。








セラミック・イヤホンは直列接続して両耳タイプにしている。