野外で活躍するであろう、外部アンテナを製作しました。
歩きながらゲルマニウム・ラジオを楽しみ、時にはBCLラジオの外部アンテナとして


10年くらい前に作った( 現在は、解体 )のは、
フェライトの大きさ:長さ685.8mm  径25.4mm  重さ1306グラム

これでは持ち運びが大きすぎて不便なので、次に作ったのは



フェライトは変わらず、少し細身に


一回り小さく、180 X 10mmのフェライト・ロッドを10本使用

これまではゲルマニウム・ラジオのみで、外部アンテナとして使えるのもありましたが・・

http://hotspot-tanken.club/mpl/gr/gr30wt.html

スリムに簡素化した方が持ち運びも容易と言う事で・・・・・・・・

今回は、1本物の中波 〜 短波帯に対応するフェライト・ロッドを使います。


300  X 25mm  次回の短波用に温存


381 X 25mm

2種類の内、381mmで製作しました。


万一、折れてしまうと予備が無いのでパイプ( 内径28mm 外径34mm )内に収納します。

1次コイルは、リッツ線を2種類巻いてみて少しでもQ値が高い方を選択する事に。

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● 1次コイルに0.04mm 300本のリッツ線を使用

周波数 / kHz
インダクタンス / μH
 Q 値 
500 376μH 1004
600 378μH 829
700 379μH 774
800 381μH 600
900 383μH 515
1000 386μH 474
1100 389μH 412
1200 392μH 367
1300 395μH 328
1400 399μH 285
1500 403μH 253
1600 408μH 228
1700 413μH 208
抜粋した1次コイルの実測データ
※ このデータはコイルをラフに巻いた値で、実際には巻き直したコイルを使います。
詳細データは500kHz - 2000kHzまで10kHzステップで測定  ここをクリック CSV形式です。

僅かな差ながら0.04 X 660本を採用決定!


巻き終えたバー・アンテナ   重さ: 1070グラム
1次コイル:0.04 X 660本  2次コイル:0.04 X 200本を使用

底板は5mm厚・両面耐候仕様ポリカーボ板 100 X 480mm、パネルは3mm厚・アクリル板 90 X 220mmを使用
※ パネルは次回の300 X 25mm用に色違いを用意



前 面 パ ネ ル
260PFポリ・バリコンを使用
信号強度が確認できる様に、50μAメーターを装備
メーターの丸穴加工は52mmと大きく、自分では出来ないのでアクリル屋さんで加工を依頼
両サイドを強化しないと割れてしまう可能性が高い為、両側は硬質長めのL型金具で補強


前面パネル 裏側


後面パネル
BNCメス・コネクターとターミナルの2種類
※ラジオや受信機のアンテナ端子に接続するときに使用する。


検波 ロシア製 D311 + サンスイ ST-17A トランス( 25kΩ:10kΩ-CT )


予備も用意 検波 ロシア製 D311 + トランス( 10kΩ:10kΩ-CT )   今回はこちらを使用


50μAメーターとレンジ切り換え部分
レンジは、外部テスター / スルー / 200μA / 150
μA / 100μA / 50μAを切り換え
※ 50μAメーターの内部抵抗( 4.39kΩ )を基に分流抵抗を調整
このメーターが駄目なのは、前面中央にあるゼロ点調整用のネジ部分がはめ込み式で取れてしまう点。
パネルが静電気を帯びて動きがカクカクしてしまうのも困る。



やっと完成!     重さ:約1.8kg

ゲルマニウム・ラジオ( 無電源ラジオ )で、フェライト・ロッドの長さ( 太さ )の変化による聞こえ具合の差を
比較するための教材としても使用する予定。

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オプション:外部アンテナ入力( 簡易アンテナ・カプラ込み )
外部アンテナに接続する事で、中波帯のチューナーとして使用できる。


必要な場合のみバー・アンテナ取り付け具を外して取り付ける。





取り外しが容易な様に、ネジで固定せずゴム足を使って置くだけにした。


本体にネジで固定したところ


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