MOSFET検波無電源ラジオ →  ゲ ル マ ニ ウ ム・ ラ ジ オ

改  修  作  業  の  経  過  メ  モ   最終更新日:2022年9月12日





改修前の前面パネル

オリジナルはCQハムラジオ別冊 QEX Japan No.11( 2014年5月19日発売 )に掲載されました。
記事タイトル:無電源MOSFET検波ラジオの製作
製作後、8年経過しました。 計3台を製作して1台はタモリ倶楽部の収録用に2015年秋に急遽改修( 改修1号機 )。

全 国・電波ホットスポット探検隊は、テレビ朝日 タモリ倶楽部に出演しました!
     放映日 2016年2月12日( 実際は2月13日 AM0:20 - 0:50 )
     電波の穴場を徹底調査! 我ら電波ホットスポット探検隊

2台目はこの記事で改修するラジオで、もう1台はどこかに仕舞い込んで行方不明。

オリジナルのMOSFET( ALD212900PAL )検波ラジオをゲルマニウム・ラジオに変更する改修作業開始。

※ オリジナルとの相違点は、以下の通りです。


● MOSFET検波( ALD212900PAL )からD311ゲルマニウム・ダイオード検波に変更
    ソケットはそのまま使用


●ロシア製 D311を2本並列接続して使用。  若干、順方向電圧が低下する。
同時に、出力インピーダンスも下がるので使いにくくなるかもわからない。
8Pソケットなので、テストが楽に出来る。


D311を1本、2本接続にした場合の順方向電圧特性・・・但し、これは直流での話。
この値が高周波域で通用すると思うのは大間違い!
直流で比較してから目的の周波数で確認。



●コイルは一周り太いフェライトに巻き直す予定


● バー・アンテナを178mm 径:16Φ から
178mm 径:25.4Φに変更。
    178mm 径:16Φ
    リッツ線:1次側 0.04mm 300本 2次側:0.04mm 100本
    178mm 径:25.4Φ リッツ線:1次側 0.04mm 660本 2次側:0.04mm 100本
    ※改修1号機は180mm 径:10Φを5本パイプ内に収納


●3.5Φジャックにはセラミック・イヤホンを使用する際に音量コントロールが出来なかったので、ボリュームを追加。


 ホットスポットでイヤホンを使うと、音量が大きすぎて辛いのでボリュームは必須。
 6.3Φジャックには10kΩヘッドホンを並列接続して使うため、ホットスポットでも適度に聞こえるためボリュームは無し。


● 電界検知ロッド・アンテナ用に3Φネジを取り付け


●ここまでの改修作業終了
バー・アンテナを交換する前に、再度屋外受信テスト
D311ダイオードを1本、2本に交換して出力電流を比較



D311 / 1本
D311 / 2本
NHK-1/594kHz
5μA
10μA
NHK-2/693kHz
10μA 15μA
AFN/810kHz
150μA 200μA
TBS/954kHz
40μA 150μA
D311を2本並列にすると、概ね電流値が増加した。


前面パネルはこんな感じに。


●バー・アンテナの変更


巻き直す前 178mm  25.4Φ 1次:0.04mm 660本 2次:0.05mm 42本


コイルを巻き直し、35Φパイプ内に収納して完成    
1次:0.04mm 660本 2次:0.04mm 100本

ようやく改修が終了したので、屋外で受信テスト


D311 / 1本/ 旧   D311 / 1本/ 新 D311 / 2本/旧   D311 / 2本/ 新
NHK-1/594kHz
5μA      μA 10μA      20μA
NHK-2/693kHz
10μA      μA 15μA      35-40μA
AFN/810kHz
150μA      μA 200μA      350-380μA
TBS/954kHz
40μA      μA 150μA      150μA
バー・アンテナを交換前と交換後の検波電流の比較      概ね増加傾向にあり。
※TBSで変化が無いのは透磁率が少し高めのフェライトなのかも。
※同一日に比較していないので、参考値



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