475kHz帯 + 中波放送帯プリ・アンプ
CQ ham radio別冊 QEX No.13 読者専用ページ
読者プレゼントは、このページに記載している物と同一品です。

ミズホ通信時代からのロングセラー UZ-77中波帯プリ・アンプを475kHz用に流用
平成27年1月5日から472kHzから479kHzまでの周波数帯がアマチュア・バンドに加わる事になりました。
住宅街で電波を出すには、かなりハードルが高い運用条件が付けられています。
現実にどのくらいの局が運用条件をクリアしてオンエアにこぎ着けられるか興味がある処です。
アンテナの話に戻すと、135kHz帯よりは製作は少し楽かなと思います。
最初に簡易的にアンテナを用意して、様子見してみましょう。


●UZ-77を流用した部品セット  2015年 5月 31日で終了しました。

ミズホ通信時代を含み始めての試みになりますが、UZ-77同調アンプ部の部品セットを用意しました。
基板の半田付けから配線まで、全部品を組み立てていただきます。

アンテナ部品は含んでいませんので、アマチュア精神を発揮して各自のアイデアを活かして製作してください。
現在、販売している完成品と一部異なりますから、ご注意ください。

個々の説明はしません。 見やすい画像なので、回路図を見なくても製作出来ると思います。
調整箇所は前述のコイル部分だけで、配線を間違えなければほぼ100%動作します。
販売期間が長く完成度が高いモデルですが、製作に関してサポートはしません。
部品の内容を理解出来、確実な半田付けが出来る方に限ります。

このページを見て、確実に製作出来ると思った方だけ購入してください。
少しでも 面倒だ とか 無理かも と思ったら、他社製の完成品を購入してください。


UZ-77部品セットの画像
  基板は完成見本です。 
画像以外に含まれる部品は、以下の通りです。
単三電池ホルダー DCジャック DCプラグ RCAプラグ ネジ一式 配線材料( 1.5C2V/1.5D2Vを含む )
但し、単三電池・ACアダプター・工具類は含まれていません。

基板上の部品表

R1=100kΩ  R2=10kΩ   R3=4.7
   R4=1  R5=100   R6=560Ω   
R7=100Ω( 前面スイッチと基板 R2に接続 )

C1
=100PF   C2=1000PF/102表記   C3
=100μF 16V ケミコン
基板上に103と表記してある箇所 0.01μ
F


Q1=2SK241Y   Q2=2SK192GR   D=100V1A程度の整流ダイオード

基板上にRFCと表記してある箇所     1mH

赤色LED   UZ-77用同調コイル


UZ-77回路図


●UZ-77同調回路説明
UZ-77はアンプ基板上に同調コイルがあります。 アンテナは電波をキャッチするだけの役割になっています。
UZ-77のアンテナは、1次巻線のみを同軸ケーブルで接続しています。
アンテナをベランダや屋根に設置しようとするとケーブルが長くなってしまい性能が劣化します。
1次コイルで中心周波数に固定コンデンサで同調させ、2次コイルでインピーダンスを下げた状態で延長してください。
大きなループ・アンテナでも、バー・アンテナでも工夫してみてください。
50Ωと75Ωのケーブルを各50cm添付していますから、使いやすい方を選んでください。
同軸コネクターは含まれていません。


最初に基板上の部品を半田付けします。



左上:UZ77の基板上のコイル  
FETの向きを間違えない様に!  向こう側が型番を印刷してある面です。

UZ-77の内部   全体の画像


スイッチ 横の接点同士を、それぞれ半田付けします。


LED  長い方が、+ ( プラス )です。


 
ポリ・バリコンの端子は、この様になっています。  
475kHz用に使用するのは左側の画像で、手前の端子だけです。
340PF 2連なので、片方だけを使います。
下側に3本ありますが、中央がGND側に 左 または 右のどちらか一方を使います。
下にあるポリ・バリコン部分の画像を参照してください。
上を向いている端子は使用しないので、ニッパで切断します。


DCジャッは丸みがある方を上側に / RCAジャック


DCジャック / RCAジャックの配線  電池ホルダーの+ / 赤色はそのままにします。




基板を取り付ける左右のネジ穴部分には、半田上げしてください。
下にあるスイッチの間のLEDは左側が - / マイナス  右が+  / プラスです。



正面側をみた画像


ポリ・バリコン部分 

全て半田付けしたら、基板上のフラックスをエチル・アルコールで拭き取ると安心です。



UZ-77裏面の画像     右下のゴム足の横に周波数調整用穴があります。
475kHz対応にするには、以下の方法があります。
475kHzの簡易SGを用意し、受信状態にしてください。
同調時のピークが確実に分かる様、同調つまみは少し時計方向( 600kHzくらいの位置 )にします。
裏面ゴム足の横に穴があり、周波数を下げるには調整棒で時計回り方向にゆっくり廻します。
ピークが確認出来れば、これで終了です。
475kHz帯のバンド幅は7kHzしか無いので、475kHz帯に特化する場合は固定コンデンサを併用して同調範囲を
狭くする工夫を各自で行ってください。
必ず調整棒を使用してください。 ドライバーを使用すると、コアが割れる事があります。

●中波帯でも使用したい方は・・・
上記の調整後、同調つまみを廻して中波帯の高域までカバーしているか確認してください。
475kHz用アンテナと別に中波帯用のアンテナを用意するのをお勧めします。
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最終更新日 2015年 6月 1日

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